Dear Aria




作詞・作曲 佐倉アヤキ


抜けるような空の深さに目を惹かれ
僕は今日 この地平に帰ってきたんだ

月の光 凍える風 描く稜線のむこう
名も廃れた 駅のそばで 君が立っているよ

Aria―

白い息を吐く姿もまるで天使のようだ
頬に差した赤味もとても愛らしく見えた

かつて僕を射抜いた黒い瞳の暗い色も
全てすべて 神様からの贈り物なんだろう?

Aria―
君はAria
いとしい君を思うけど
ただの友達でいたいよ

Aria―
独り 歌う旋律
君を描くよ 五本線にのせて
Aria

君が笑うと少しだけ世界がまぶしく見えた
君が泣くと少しだけちくり、胸が痛むよ

君がもたれたその柱に二人で描いた
僕と君の相合傘 まだ残っているかな?

Aria―
僕のAria
とても君が好きだよ
だけど応えられないの

Aria―
独り 走る戦慄
君を想うよ 五本線にのせて
Aria

君が僕に気づく前に
僕は君に「さよなら」を言おう
君が僕に気づく前に
折り返しの電車に乗ろう

君よ 僕に気づかないで
僕にはやく幻滅して
君よ 僕に気づかないで
はやく はやく 電車 来て

Aria―
僕のAria
いとしい君を想うけど
ただの友達でいたいよ

Aria―
二人 嘆く旋律
重なることのないふたつの導
Aria

Aria―