24.シェイルディア
ルナ様は大層ご機嫌斜めだった。

それもそのはず、インテレディアで忽然と目の前から姿を消したラファが、
こんな岩と枯れ木しかない辺境地で見ず知らずの男女と共に現れたのだから。
ルナの後からやってきた他の三人は、ラファを見るなりほっとした様子で、
ラファの無事を祝う言葉をかけてくれたのだが。

「ねえ、ラファ君」
しかし、機嫌を損ねたのは何もルナだけではなかったらしい。
ラファを上から下までとっくりと眺めて、怪我一つないことに吐息を漏らしてから、
チルタが、あの温和なチルタが怪訝そうな目でトレイズ達を見たのだ。
「そこの二人組って…」
「ああ、こいつらはトレイズと、ラゼ。
えーと、また飛ばされた先で一緒だったんだ。ゼルシャって村に…」
「ゼルシャ!」
やけくそ気味にルナが両手を挙げた。
「よりにもよってエルフの森かよ。よく無事だったな、お前」
「うーん…まあ、半分はトレイズのお陰というか」

そしてもう半分は「トレイズの所為」だ。彼の暴挙で、ラファの寿命は数年縮まっただろう。
頭を掻きながらちらとトレイズを見上げると、彼のほうは、
太陽の下では眩しいくらいの金色の瞳をふと細めて、ルナを見つめている。
「…どこかで会ったことがないか?」
「誰が?お前と?まさか!俺にグランセルドの知り合いはいない」
「やっぱりお前たちはグランセルドの」

シニカルに微笑むルナの横で、なんとチルタの瞳が剣呑に光ったではないか。
数拍遅れて、レインがこそりとつぶやいた。
「グランセルドってなんだっけ、聞いたことある」
「旅の殺し屋集団だよ、レイン。世界創設戦争のあとで解体したって聞きましたけど…
秘密裏に残ってたんですね」
「世界創設戦争?いつの時代の話をしてるんだ、嬢ちゃん。
俺たちは国ごときのもんじゃない。勝手気まま、
血の赴くままに家業に努めるだけさ」

彼の世界創設者が一人を「嬢ちゃん」扱いとは、
知らぬとはいえトレイズもなかなか豪気なものだが、
エルミリカは意に介した風もなく、穏やかに微笑んでみせただけだった。
その姿は、あの血みどろの中で見た無力な少女の涙など欠片も残っていない。

すると、トレイズの腕の中で脚を振りながら、ラゼが楽しげに声を弾ませた。
「ねえねえ、お兄ちゃんは殺し屋さんなの?カッコイイ!」
「……」
言葉の選択を誤った。真に豪放なのはこの女に違いない。
世界広しと言えども殺し屋稼業に目をきらきらさせる娘は彼女一人だろう。
トレイズは若干気分を害した様子で眉をひそめ、
それから困ったように笑いながら、彼を睨むチルタに視線を移した。
「…そんな顔しないでくれよ、グランセルドっつっても、俺はもう組織を抜けた身だ。
ラゼも殺し屋一族の血を引いてるが、グランセルドで育ったわけじゃない。
な?そんなに警戒しなくても、別に俺たちは見境なく人を殺したりはしないぜ」
「……失礼、グランセルドにはあまりいい思い出がなくて」

舌打ちしながらチルタは顔をそむけた。一体どうしたというのだろう。
暴君のどんな仕打ちにもいつだってにこにこ笑って流してみせる彼らしくもない。
対して、彼の主はへえ、と口端を吊り上げた。
どうやらこの眩い瞳の兄妹がお気に召したらしい。
「いいな、その血を抗う感じ。…けど、今から行くところには連れていけないんだよな。
居心地がいいとは言えないし、何よりここにいる俺のしもべにとって、
グランセルドは鬼門なんだ。悪いな」
「今から行くところ、って?」
ラファが尋ねた。そういえば、ここは北のはずだからシェイルに向かっているのだろうが、
エルミリカがいるのだから、わざわざこんな何もない岩場に転移することもあるまいに。
すると、レインがにっこり笑って見せた。
「ルナの実家だよ。シエルテミナの本家!」
「まあ、俺が当主なんだから他の奴に俺たちがやろうとしてること、
文句を言わせるつもりはないんだが…ちょっとウチの実家はややこしいんだ。
物事を貫き通すにもちょいと順序ってやつが必要で」
「シエルテミナ、ああ、それでか」

やっと合点がいった様子でトレイズが頷いてみせた。
ラゼがきょとんと兄を見上げる。
「その黒い髪、どっかで見たことあると思ったら。
ラファ、シエルテミナはグランセルドのお得意様だ。
あそこにお前と同じくらいの息子がいるなんて聞いたことないけど。
だって今の当主って…」
「ま、何はともあれ、だ」
不自然にルナがトレイズの言を遮った。
ちょっぴり目を丸くして彼を見ると、肩をすくめてトレイズを見ている。

「ウチの連れが世話になったな。
そこの世間知らずなお嬢さんも寒々しい格好しているみてえだし、
俺としては家に招いてやりたいところだが…なあ、エルミリカ」
「首都クレイスフィーまでお送りいたしましょう。道に迷われていたのでしょう?」
自分の外套をラゼにかぶせてやりながらエルミリカがやんわり言った。
面食らった様子でトレイズがエルミリカをまじまじ見てから、
何かを見定めるようにラファに視線を移してきた。
問うような視線に、ラファは肩をすくめて見せる。

「エルは俺の親戚なんだ。転移呪文が使えてさ。
少なくとも土地勘のない俺が案内するよりも迷わないはずだよ」
「お兄ちゃん、クレイスフィーってどこ?」
ラゼがぬくぬくと外套に包まりながら無邪気に問うが、答えたのはレインだった。
フェミニストの彼にとってはこの無知な少女がいたく気に入ったらしい。
「クレイスフィーは北の軍事都市シェイルディアの首都だよ。
レンガ造りの綺麗に舗装された街ですごく活気があるって話」
「私も随分行っておりませんので今のクレイスフィーは存じませんが…
首都の一番奥に王城があるんですよ、一日じゃ到底歩ききれない大きさの」
「すごい!」

ラゼの目が輝いた。王城くらいならレクセにだってあるし、
ラファ達にとっては別段驚くべきものでもなかったが、
あの深い森では、そしてラゼのもの知らずな様子から見れば、
王様の住まう城なんてものは絵本の中でしかお目にかかれない世界なんだろう。
「ねえお兄ちゃん、私そこに行ってみたいわ!」
「そうだな…クレイスフィーの城なら転移陣からどこへでも行けるし、
ラゼに服も買ってやれるだろ。悪い、頼んでもいいか?」

腰を低くしながらトレイズがエルミリカを伺うと、
彼女は快くスカートの端っこを摘んで一礼してみせた。
「承知致しました。では皆さま、私はこちらの方々をお送りして参ります。
そうですね、シエルテミナならば転移の術士もおりますでしょうし…
全てを終わらせたのち、ラトメの門前で再び合流するというのはいかがでしょう。
一旦の報告をユールにもお伝えしたいので。
…チルタ、そんな顔をせずとも私ならば大丈夫ですよ。
トレイズさんの仰るとおりグランセルドは依頼以外で人を殺めることはありませんし、
何より私が殺されても死なないのはご存知でしょう?」
「むず痒いな。舐めた口を利くんなら呼び捨てで構わないぜ」
「でも、大丈夫?エル。
えーと、殺し屋さんは安全だとしても、
そのあとで一人っきりでラトメに戻るのは…」

レインも昔馴染みが心配なようだった。
口を尖らせて口喧しく言いそうになったところを、
その突き出たくちびるに細っこい人差し指をちょんと当ててみせて、
エルミリカは穏やかに笑った。
「私を誰だと思ってるの、レイン。
私がしぶとい女だって誰よりも分かってるのは君だと思っていたけど?」
「そりゃそうだけど…」
「レイン、その女の言うとおりにさせてやれよ。
どっちにしたって俺らよりも経験豊富だぜ。
その辺でのたれ死ぬなら、ちゃあんと俺たちに迷惑がかからねえようにしてくれるって」
「…ルナ、家に戻ったらその口の悪さは直しなよ」

穏やかにチルタが宥めるも、ルナは不機嫌に首をこてんと傾けただけだった。
エルミリカが動じるところがないのを見ると、レインは深く溜息をついて、
「気をつけてね」とだけ心をこめて口にした。
トレイズとラゼがラファを振り向く。
「ま、なかなか楽しかったぜラファ。
お前がいなきゃゼルシャの牢獄で一生立ち往生だったな」
「それ以前にゼルシャにたどり着けもしなかっただろ」
「ねえ、ノロマのラファさん」

ラゼの呼称にラファは顔をしかめた。
ルナが何事かとにやにやしているが無視した。
おそらくこの無知な少女には「ノロマ」の意味が分からないのだろう。
そう結論付けた。
「なんだよ」
「私ね、やっぱりノロマのラファさんの言ったことはよくわからないの。
邪魔な人は殺すべきなんだって、ルセルさんが教えてくれたこと、
嘘だったなんて思えないし、でもね、でもね、私、いっぱいいっぱい考えてみる。
みんなが私のこと"狂った子"って言うの…どうしてか、考えてみる。
ね、だから、それがどうしてか分かったら、
ノロマのラファさん、私のいちばんはじめのおともだちになってくれる?」

ラファはゆっくりと目を瞬いた。
上目遣いに、外套から小さな頭を突き出してこちらを見上げてくる、
頭一つ分小柄な少女が、何故だろう、ただの女の子に見えてくる。
不安げに金の瞳を揺らめかせる少女は、あのあどけない笑みよりもずっとずっと、
人間じみて見えた。そう、確かに彼女は人間なのだと分かった。

トレイズがくすりと笑った。
「おいおいラゼ。確かにラファはいい奴だけど、
おまえの友達になるにはちょっと臆病すぎねえか?」
「悪かったな、いきなり冤罪で牢獄にぶち込まれたら臆病にもなるだろ。
…別に、友達になるのは構わないけど」

頬を掻きながらラゼを見下ろす。
少なくとも薄暗い鉄格子の奥にいるよりも、
彼女は気丈にしていてもいいはずなのに、
今のラゼは断罪を待つ受刑者のような顔をしていた。
だからラファは、ぎこちなく笑みを乗せてラゼの頭にやわらかく拳を立てた。

「"ノロマ"はやめろよ。ラファでいい」
「…!」

ぱあ、途端にラゼの顔が輝いた。
ルナとレインがいい口実を見つけたとばかりにラファを小突いた。
「で?お前はいつの間にあんな女の子をたらし込む技術を見つけたんだ?」
「なかなかスリリングな体験だったみたいじゃない。
僕たちに教えないなんてこと、言わないよね?」

ラファは黙秘権を行使した。
と、チルタが苦笑したのちに、助け舟のかわりにラファの手元に目を留めた。
「あれ…ラファ君、それは?」
「なんだよラファ、物騒なモン持ってんな」
「…あ」

そういえば魔弾銃をトレイズに返しそびれてしまった。
慌てて前方を見るも、金髪の兄妹はエルミリカと共に転移したあとだった。



「シエルテミナの屋敷は転移呪文じゃ行けないんだ」

粗方ラファをからかうネタにも尽きてきた頃、
ようやく歩を進めながらルナが説明した。
「ウチはこの岩場を抜けたむこうにある"枯れ森"の中にある。
ま、エルフの集落と似たようなモンさ。
ほかの奴らなんて関係ないわってな、前時代的な頭カチコチの野郎どもが、
奥地も奥地でブルブル震え上がってるってわけだ」
「とは言っても立派なお屋敷なんだよ。
僕ももう随分と戻ってないけど、あの家に生き残りのシエルテミナ一族、
ほとんどが住んでるんだから」
「って、シエルテミナって不老不死でしょ?
大昔の人も生きてるってこと?」

レインがおっかなびっくり慌てて問うと、
ルナはげらげらと一笑に付した。
「そんな神経逝っちまった奴なんざいやしねえさ!
いたとして百歳ちょっとの爺さん婆さんってとこか。
大抵は五十年くらいで耐え切れなくなって魔弾銃でこめかみ撃って死ぬな。
ま、それを考えりゃ不老不死なんて老いないくらいで他と対して変わりゃしねえよ」
「…ってことは、エルはよっぽどの忍耐力の持ち主ってことか」

あの宮殿のようなところで感じた濃い血のにおいを思い出しただけで、
ラファは鼻が曲がる心地だった。
もし現実にラファがあんな場所に放り込まれて目でも潰されたら、
間違いなくその場で自害したくなるだろう。
それ以前に、世界創設戦争はもう千年も昔の話だ。
そんな途方もない時間を生きられる自身などラファにはなかった。

しかし、レインがラファの台詞に首をかしげた。
記憶を探るように蜜柑色の目をあちこちきょろきょろさせてから、
自信なさげに「あれ、言ってなかった?」と口ごもる。
「何が」
「エルはまだ20代なんだよ」
「は?」

ラファだけでなく、ルナもチルタも足を止めた。
レインを見ると、急に注目を浴びた彼はしどろもどろに指を弄った。
「僕の口から言っていいのか分からないけど…
エルは、世界創設者がファナティライストを建てたあとで、
崖から落とされたんだって」
「えっ?」
「なんでまた…」
目を剥いた一同に唸るレイン。
「詳しくは聞いてない。それで、エルは自分は死ぬんだって思ったらしいけど、
何故だか気を失って、気づいたら今から何年か前の孤児集落に倒れてたんだ。
いわゆる時空間移動ってやつかな」
「時空間移動」

ラファは神妙に繰り返した。
時を越える。そうだ、自分だって何度も過去に行っている。
ならば未来に行くことだってありえるんじゃないか?
そうして、ラファはふとトレイズの話を思い返した。

「…未来に行けるのは、」
"予知夢の君"だけだ。
いよいよ仮定が確信へと変わりつつあり、ラファは息を詰めた。
じゃあ、やっぱりトレイズが言っていた「ある一族」っていうのは、
ノルッセルのことなんじゃないか?

茫然としたラファの小さな台詞は誰にも聞きとがめられなかったらしい。
一人ラファが口元に手を当てて思案しているのにも気づかずに、
チルタが穏やかに言う。
「でもそれにしては、彼女は随分と大人びているよね」
「俺は、奴はもう無我の境地に達してるんだとばかり思ってたな。
へえ、二十代か。ハッ、老けた性格してやがる」
「ルナ!」

レインが声を荒げるが、ラファは止めなかった。
一度エルミリカとゆっくり話したほうがいいかもしれない。
ラトメで合流したら、再びその余裕も出来るだろうか。

考え込んでいるうちに、いつの間にやら岩場の出口へと辿りついたらしい。
岩が立ち並ぶ向こう側に、通称「枯れ森」と呼ばれる、
茶色とも灰色ともつかないくすんだ色合いの針葉樹林帯が見えてくる。
なんとなしに森を眺めていると、何か小さくて黒い点が目に入った。
目を凝らすと、その点はしだいに大きくなり、黒っぽい人型をかたどっていく。
ルナが足を止めた。来たる人物を見やって、苦虫を噛み潰したような顔をしている。
隣のチルタも似たような表情、それどころか、
今すぐここから逃げ去ってしまいたい、けれどそれはできない、
そんな屈辱と葛藤にまみれたとんでもない形相で凍り付いていた。

「お姉様!お待ちしておりましたわ!」

駆け寄ってきたのは、…ラファの数少ない語彙では言い表すにも難しい、
星々の輝く夜闇を型に押し込めて人の形にしたらこんな姿になるに違いない、
とにかくも可憐な笑顔と共にやってきた少女だった。
しかも驚くべきことに、目立つ黒髪に黒曜の瞳を抜きにしても、
その顔の造形ひとつひとつが、徹底的にルナそっくりだったのだ!

ルナが少女に聴こえないように舌打ちした。
チルタは珍しくルナの鬼の形相にも何も言わなかった。
そればかりか、僕こそがそうする権利があるとでも言わんばかりに鼻を鳴らした。
だがこの一目見ただけで温室育ちだと丸分かりの少女は、
自身に都合の悪いことは見えないし聴こえないらしい。
全く気づいた様子も見せずに立ち尽くすルナの両手をぎゅっと取った。
そればかりか顔を絶妙の角度に傾けて、ルナの白い頬に親愛のキスまでしてみせた。
…おそらく、これを見たらルイシルヴァの彼のファンは卒倒することだろう。

「まあ、なんて格好なの!ねえお姉様、わたくし、
お姉様のお洋服の趣味は以前から存じておりましたけれど、
こんな薄汚い平民の衣装なんてお姉様には相応しくありませんわ!
ああ、それにしても…お手紙を頂いてから、
わたくしとってもお姉様のお帰りを待ちわびておりましたのよ。
だってお姉様が男性の方をお連れになるって聞いたものだから!
ねえチルタ、わたくし以前からとんだ勘違いをしていたようね、
あのね、わたくし、チルタとお姉様は駆け落ちしたんじゃないかって…
それで、どちらの殿方がお姉様の?」
「レナ、レナ、悪い、少し黙っててくれないか」

頭を振りながらルナが鬱屈と声を絞り出した。
ラファもレインも顔を引きつらせている。
チルタに至っては、このレナと呼ばれた少女を頑として視界に入れようともしなかった。
ラファは一瞬でこのどこの誰かも分からない彼女が嫌いになった。
ところどころ信じがたい単語が混じっていた気がするが、
きっとあまりに唐突な彼女の登場に神経回路がスパークを起こした幻聴に違いない。

だが、世の中そう甘くなかった。
適当に自分に都合のいい解釈を施したのもつかの間、
思い切り失敗した笑顔を浮かべながらレインが硬い声音で言ったのだ。
「アー…ルナ?」
「なんだよ、俺は今絶好に機嫌が悪いんだ」
「それでも発言をお許しくださいルナ…えーと、
僕の聞き間違いじゃなければ、そこの女の子が、
君を"お姉様"とかなんとか呼んでた、気がするんだけど?」

反射的にルナはレインに殴りかかろうとしたが、レナの手が邪魔をした。
思うより強く握られているらしい両手を見つめて今度こそ隠すことなしに舌打ちして、
何も答えずに暴君が視線を泳がせた。
チルタが笑いたいが笑えない、そんな顔を背け続けている。
結局、答えをはじき出したのはレナのほうだった。

「何を仰るの?お姉様はお姉様です。
現シエルテミナの女当主にして、私の自慢のルナお姉様!」

目が回るのを感じた。
なるほど、トレイズがお得意様のシエルテミナ家の跡取り息子を知らない理由が分かった。
なぜなら…ラファ達がずっと暴君男だと信じて疑わなかった、
だがしかし男にしては華奢で小柄なこのルナ・シエルテミナが、
まさか性別を偽っていたなんて思いもしない!
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